生前贈与

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生前贈与

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生前贈与

相続トラブルの予防策として、遺言書と並んで有効だと考えられているのが生前贈与です。
相続が発生する前に財産を分配してしまうという方法です。
亡くなる前に分配してしまえば、自分の死後に遺産を巡ってトラブルが起こるという事を防ぐ予防策の一つとして使用されています。
ですが、この方法は受贈者に高率の贈与税が課税される為、この方法は一般的ではありませんでした。(贈与税の基礎控除は110万円ですので、110万円までの贈与には課税されません。)
しかし、平成15年より相続時精算課税制度が導入され、相続時精算課税制度を利用することで生前贈与の活用が身近になりました。
さらに、平成27年1月より相続時精算課税制度が改正され、より活用しやすくなっています。
相続時精算課税制度は、当該財産の課税に当たっての評価額は贈与時点での評価額となる、という点がポイントです。
将来的に値上がりが見込まれる資産を比較的安い時点で贈与すれば、有効的な節税対策になります。
大切な財産。しっかり対策をして有意義なものにするには、税理士などの専門家に相談することオススメします。

生前贈与で分配トラブル!?…

相続対策で生前贈与したものの、トラブルになってしまう事例もあります。
Aさんは兄と二人兄弟です。父は亡くなり、母は健在。母は兄と同居をしています。
母亡き後、兄弟間で相続争いが起きないようにと、生前贈与を進めてきましたが、兄が中心となって進めている為、Aさんへの分配が極端に不均等になっているのです。
母は兄と同居の為、兄のいいなりです。兄は「お前には1/4の財産しか分配しない」といっています。母も納得しており、Aさんの言葉は聞き入れて貰えない状態です。
この事で、家族間に溝ができ、現在は断絶状態…。
相続トラブルを回避するため生前贈与を選択したのに、これでは台無しです。
親族間・兄弟間とはいえ【お金】が関わるとトラブルになる事が、とても多いのが現状です。
親族間・兄弟間でのトラブルは、その後の人生にも大きな影響を与え、禍根をします。
司法書士などの専門家を間に入れ、専門家の視点からのアドバイスなどを取り入れ円滑に生前贈与を進めていきましょう。第三者が入ることにより、冷静になれるというメリットもあります。争い事は未然に防いでいきましょう。

生前贈与についてよくある質問

Q1:生前贈与ってなに?
A1:亡くなってから財産を相続させるのではなく、生きているうちに財産を贈与する事です。

Q2:生前贈与のメリットって?
A2:生きているうちに贈与するので、相続の時にトラブルになりません。相続争いには、莫大な費用がかかりますし、親族間での争いは出来るだけ避けたいものです。相続トラブル対策として有効といえます。

Q3:生前贈与って税金が高いの?
A3:贈与税の優遇措置を利用することで、とても安価に贈与できることがあります。相続税が高額になるような方の場合、贈与税は掛かりますが、生前贈与を活用した方が有利な場合があります。「贈与税は高い」という固定観念を捨て、一度検討してみる事も必要です。

Q4:贈与税の優遇措置って?
A4:相続時精算課税制度と夫婦間贈与の特例というものがあります。

Q5:相続時精算課税ってなに?
A5:65歳以上の親から20歳以上の子供へ贈与する場合は、2,500万円まで非課税で贈与が出来る制度のことを、相続時精算課税といいます。(平成27年1月1日以降の贈与については、60歳以上の親から20歳以上の推定相続人および孫)ただし、相続時には相続財産として再度評価し精算されますので、相続税がかかるような方であれば、最終的にはメリットが無いという場合もあります。また、一度選択すると従来の暦年課税に戻すことができないので注意が必要です。税理士などの専門家に相談する事をお勧めします。

Q6:税務申告はどうやるの?
A6:毎年2月1日から3月15日までの間に、税務署備え付けの用紙に必要事項を気に居市、必要書類を添付し提出します。

Q7贈与税以外にかかる費用は?
A7:都道府県に不動産取得税を支払う必要があります。また、不動産の名義を変える必要がありますので、登録免許税を支払わなければいけません。

Q8:不動産の名義変更ってどうやるの?
A8:不動産の名義を変える書類に必要書類をつけて法務局に提出します。自分で名義変更の手続きを行う事もできますが、専門的な知識を要するため、法律の勉強したり、書類の不備で役所を往復することになったり等、時間と労力がかかってしまいます。また、知識不足で手続きを進めてしますと、法的に不利益を被ってしまうおそれもありますので、専門に相談することをお勧めします。

 

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